黒色戦線社発行「小作人」復刻版 欠号分見つかる

小作人

1989年に黒色戦線社から復刻された『小作人』には当時4号分の欠号がありました。
発行後、同社の大島英三郎さんより「そのうち3号分を日本近代文学館・法政大学大原社会問題研究所・同志社大学人文研究所のご厚意で見つけることができました。

将来再版を発行する際には当然入れ込んで印刷いたします(略)なお昭和二年(1927年)九月号はいまだみつかっておりませんが(略)…1990年6月19日」との報告がなされていたため、「模索舎」で確認しましたところ、再版はされておらず、4号分は欠号のままでした。
その後(詳しくは調べてはおりませんが)最後の1号分が発見されたという報告もないところ、昨年、当文献センターにより作成されたアナキストクラブの資料目録に「『小作人』第二年7号・第二年九月号・十月号』の3号分の記載があり、保管先にて欠号分の「第二年九月号(1927年9月1日発行)」を確認することができました。

黒色戦線社による『小作人』復刻版の再版予定はないとのことですが、この場を借りて故大島英三郎さんへの報告とせていただきます。
(山田崇正)