『アナキズム文献センター通信 62号』を発行

『アナキズム文献センター通信 61号』(2022年9月16日号)を発行いたしました。巻頭は9/17からIRREGULAR RHYTHM ASYLUM(新宿)で開催している展示「1932-ある革命ストライキの記録」に寄せた海老原弘子さんの「初めに、本があった 展示「ある革命ストライキの記録」に寄せて」。当文献センターの最大の魅力は「本のための組織であること」。同展示は当文献センターも協力しておりますので、ぜひご覧ください。

掲載記事は以下の通り。

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『アナキズム文献センター通信 61号』を発行

『アナキズム文献センター通信 61号』(2022年6月30日号)を発行いたしました。巻頭は当センターから「新体制と新書庫公開について」。緊急寄稿として当通信57号にインタビューを掲載したインドネシアのアナキストライター・ビマさんの現状と獄中者連帯についてをアボリショニスト・コレクティブから。そのほか、好評連載「通信取扱店が選ぶこの一冊」はお店のようなもの2号店(今号から取扱店に追加)のかとうちあきさんがいちむらみさこ著『Dear キクチさん、ブルーテント村とチョコレート』(キョートット出版)を紹介します。

掲載記事は以下の通り。

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【寄稿】
戦争×アナキスト(スペイン編:交換手ルシア・サンチェス・サオルニル)/海老原弘子

戦争×アナキスト
スペイン編:交換手ルシア・サンチェス・サオルニル

2020年に掲載した感染症×アナキストが好評だった海老原弘子さん。この「戦時下」に新しい論考を寄稿していただきました。題して「戦争×アナキスト」。第3回目となる最終回「スペイン編:交換手ルシア・サンチェス・サオルニル」を掲載します。

 スペイン内戦において私たちの世代が学んだのは、理のある者が敗北すること、力が魂を破壊すること、そして、時には勇気が報われないこともある、ということだった                 アルベール・カミュ

黒と赤で覆われた棺

1940年5月17日米国シカゴではエマ・ゴールドマンの葬儀が営まれていた。徴兵反対運動を理由にアレクサンダー・バークマンと共に1919年に国外追放となって以来、初めて米国への帰国を許され、その遺志に沿って 1886年のヘイマーケット事件で処刑されたアナキストたち、いわゆる「シカゴの殉教者」が眠る墓地に埋葬されることになったのだ。その棺を覆う黒と赤の旗には<SIA-AIT>と<FAI>という文字が見える。ゴールドマンが参加していた組織の略称で、SIA(Solidaridad Internacional Antifascista/反ファシズム国際連帯)、AIT(Asociación Internacional de trabajadores/国際労働者協会/インターナショナル)、 FAI(Federación Anarquista Ibérica/イベリア・アナキスト連盟)と、すべてスペイン語である。

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【寄稿】
戦争×アナキスト(イベリア半島編:印刷工アンセルモ・ロレンソ)/海老原弘子

戦争×アナキスト
イベリア半島編:印刷工アンセルモ・ロレンソ

2020年に掲載した感染症×アナキストが好評だった海老原弘子さん。この「戦時下」に新しい論考を寄稿していただきました。題して「戦争×アナキスト」。第一回「欧州編:電気工エッリコ・マラテスタ」に続いて、第二回「イベリア半島編:印刷工アンセルモ・ロレンソ」を掲載します。全3回予定。

戦争反対を叫ぶのではなく、戦争を不可能にしなければならない
         ルシア・サンチェス・サオルニル

アナキズムの祖父の遺言

1914年11月ブリュッセルでエリゼ・ルクリュの蔵書が待ち受ける運命も知らずに眠りについていた頃、スペインでは老いたアナキストがその主に思いを馳せながらテキストと向き合っていた。彼は印刷工アンセルモ・ロレンソ。マラテスタと同じように第一次世界大戦開戦以降のクロポトキンの変節に心を痛め、アナキストの伝統「反戦」を訴えるために最後の力を振り絞った。しかしながら、最期の時は迫っており、そのテキストを完成させる前にエリゼの元へと旅立つことになる。
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【寄稿】
戦争×アナキスト(欧州編:電気工エッリコ・マラテスタ)/海老原弘子

戦争×アナキスト
欧州編:電気工エッリコ・マラテスタ

2020年に掲載した感染症×アナキストが好評だった海老原弘子さん。この「戦時下」に新しい論考を寄稿していただきました。題して「戦争×アナキスト」。第一回目の「欧州編:電気工エッリコ・マラテスタ」を掲載します。全3回予定。

 その目的が資本主義システムの打倒でない限りは、いかなる戦争も正当化できない
                           エマ・ゴールドマン

幻のルクリュ地理学研究所

1923年9月1日に発生した関東大震災はアナキズムの歴史にも消えない爪痕を残している。二つの巨大な喪失をもたらしたからだ。一つはもちろん、憲兵による大杉栄と伊藤野枝の虐殺で、国家権力による最も過酷なアナキスト弾圧の例として世界のアナキズム史にしっかりと刻まれている。そして、もう一つは人間中心に語られる歴史の中では脚注にひっそりと書かれるような出来事のため、あまり知られていないアナキストの蔵書に纏わる大悲劇である。東京を襲った地震が誘発した火災によって、都内にあったアナキスト地理学者エリゼ・ルクリュの蔵書六万冊が焼失したのだ。
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『アナキズム文献センター通信 60号』を発行

『アナキズム文献センター通信 60号』(2022年3月25日号)を発行いたしました。巻頭は「世界のアナキスト・ライブラリー紹介」の3回目。ウイーンにあるDie Anarchistische Bibliothek | Archiv | Institut für Anarchismusforschung Wien(略称A-BIB)のカレンダーとインタビュー。飯島みどりさんによる知られざる南米アナキストたちを出版物で追う連載「〝世界の果て〟のアナキスト列伝 ラテンアメリカのアナキズム出版物紹介」は最終回。そのほか、好評連載「通信取扱店が選ぶこの一冊」はファーマーズ・インフォショップ湘南の小笹吉彦さんです。
掲載記事は以下の通り。

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『アナキズム文献センター通信 59号』を発行

『アナキズム文献センター通信 59号』(2021年12月25日号)を発行いたしました。巻頭は「アナキズム・カレンダー」。飯島みどりさんによる知られざる南米アナキストたちを出版物で追う連載「〝世界の果て〟のアナキスト列伝 ラテンアメリカのアナキズム出版物紹介」は2回目。そのほか、白仁成昭さんの訃報、好評連載「通信取扱店が選ぶこの一冊」はカライモブックスの奥田順平さんです。
それ以外の掲載記事は以下の通り。

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アナキズムカレンダー2022年版を刊行!

恒例のアナキズムカレンダー2021年版を刊行いたしました。
本年のカレンダーは当センター所蔵資料を中心に日本のアナキズム運動史に関連した紙誌を幅広く収録。大杉栄、荒畑寒村が〈冬の時代〉の閉塞感を打ち破るべく『近代思想』を創刊した1910年代に始まり、様々な人がそれぞれの場所から多くの紙誌を刊行した1970年代まで、約70年間に刊行された紙誌の表紙をビジュアルで紹介(主な刊行物リストも掲載)。解説は足立元さんの書き下ろし「超越するアナキズムのイメージ」。
なお、この書籍版として『アナキズム運動史関連機関紙誌リスト 1912-2000(仮)』(冨板敦編、アナキズム文献センター発行)を今春刊行予定です。

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『アナキズム文献センター通信 58号』を発行

『アナキズム文献センター通信 58号』(2021年9月25日号)を発行いたしました。巻頭は飯島みどりさんによる新連載「〝世界の果て〟のアナキスト列伝〔上〕ラテンアメリカのアナキズム出版物紹介」(全3回)です。知られざる南米アナキストたちを出版物で追う企画の第一回目です。そのほか、アナキスト・ライブラリー・ニュースや好評連載「通信取扱店が選ぶこの一冊」はINFOSHOP大都会門司港の米澤豪さんです。

それ以外の掲載記事は以下の通り。

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『アナキズム文献センター通信 57号』を発行

『アナキズム文献センター通信 57号』(2021年6月30日号)を発行いたしました。巻頭は前号に引き続き徳永理彩さんによる「インドネシアのエマ・ゴールドマン翻訳者に聞く–インドネシアのアナキズム文献事情〔後編〕」、また本誌編集部による連載「世界のアナキスト・ライブラリー紹介」の第2回目「ネパール・Black Book Distro」です。
今号はアナキズムカレンダー『婦人戦線』にも寄稿いただいた蔭木達也さんによる論考を掲載。ふだん注目されることのない、大杉栄の妹・あやめ(=大杉らと一緒に虐殺された宗一の母・橘あやめのこと)について「幻に終わった大杉あやめの『婦人戦線』」と題して知られざる歴史を紹介しています。

それ以外の掲載記事は以下の通り。

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