2017年アナキズムカレンダー発刊!

アナキズムカレンダー2017

 恒例のアナキズムカレンダー2017年版を刊行いたしました。テーマは「石川三四郎とルクリュ」。石川三四郎は大逆事件後、「冬の時代」の日本を脱出、フランスのルクリュ一家とともに百姓生活を送ります。この生活が石川の思想を深化させました。8年あまりの亡命生活を経て、日本に帰国した第一声が「土民生活(デモクラシー)」。日本で土民生活の実践を求めて、ようやく見つけた東京郊外・千歳村の土地に「共学社」と看板を掲げてから来年で90年になります。

「地の子、土民は、幻影を追ふことを止めて地に着き地の真実に生きんことを希ふ。地の子、土民は、多く善く地を耕して人類の生活を豊かにせんことを希ふ」と書いた石川三四郎。資本主義が行き詰まった今こそ、ルクリュ家から学んだ石川の「土民生活」を再確認し、実践するときではないかと考え、来年のテーマとしました。

5月には『具体性の哲学』(以文社刊)の新進気鋭・森元斎さんから「石川三四郎とルクリュ」をご寄稿いただき、10月に石川自身の文章「半農生活者の群に入るまで」も抜粋収録しています。

【2017年版 各月内容】
◎1月=ルクリュ家の家族写真
◎2月=ポール夫妻と石川三四郎
◎3月=エリゼ・ルクリュの主著『L’Homme et la Terre』(地人論)
◎4月=エリゼ・ルクリュ著『L’ Anarchie et l’ Eglise』パンフレット(1913年)ほか
◎5月=特別寄稿「石川三四郎とルクリュ」(森元斎)
◎6月=Wm. Pogrebyskyによるエリゼ・ルクリュの肖像画ほか
◎7月=『西洋社会運動史』出版記念会で挨拶をする石川三四郎ほか
◎8月=画家ルイス・モローによるエリゼ・ルクリュを描いた木版画
◎9月=石川三四郎亡き後の共学社
◎10月=石川三四郎「半農生活者の群に入るまで」より
◎11月=ポール・ルクリュが撮影したエリゼ・ルクリュ
◎12月=石川三四郎発行の新聞『ディナミック』のルクリュ追悼号ほか

【仕様】A4サイズ、28ページ、頒価1200円(会員頒価1000円)
【取扱店舗】イレギュラー・リズム・アサイラム(新宿)、模索舎(新宿)、古書りぶるりべろ(神保町)、水曜文庫(静岡)、三月書房(京都)、BiblioMania(名古屋)、Lilmag(http://lilmag.org/)、INFO SHOP 大都会門司港(北九州)ほか

ネット販売はイレギュラー・リズム・アサイラム(東京新宿)での委託販売となります。
ご希望の方は、下記ページよりご購入くださいませ。

http://ira.tokyo/item/book/2151/

なお、会員の方は会員価格(1,000円+送料82円)での購入が可能です。「お問い合わせ」より、アナキズムカレンダー2017希望とお書きの上、ご希望冊数と発送先ご住所を書いてメッセージをお送りください。追って、振込用紙を同封して発送いたします。