恒例のアナキズムカレンダー2021年版を刊行いたしました。
テーマは「婦人戦線」。
1930年、世界恐慌の只中に「強権否定・男性清算・女性新生」を掲げ創刊された雑誌『婦人戦線』を特集しました。
高群逸枝、望月百合子、八木秋子、平塚らいてう等メンバーの紹介や蔭木達也氏による解説などを掲載しています。
「廃刊から90年、2021年を迎えた私たちがこの雑誌を手に取る意味は、私たちの身体、私たちの生殖器、私たちの月経や妊娠、出産について、改めて意識を向けることにあるのではないか。『婦人戦線』の論者にとってなぜ女性解放運動がアナーキズムでなければならなかったか。その理由は、私の性が、私の自己に深く結びついており、私の身体、生殖器、あるいは意志表示や態度、そのいかなる部分も、自己の決定以外に委ねることはできない、という考えが出発点にあるからだ」(『婦人戦線』解説/蔭木達也より)
巻末に『婦人戦線』主要メンバー、目次、関連資料リスト付。