『アナキズム文献センター通信 57号』を発行

『アナキズム文献センター通信 57号』(2021年6月30日号)を発行いたしました。巻頭は前号に引き続き徳永理彩さんによる「インドネシアのエマ・ゴールドマン翻訳者に聞く–インドネシアのアナキズム文献事情〔後編〕」、また本誌編集部による連載「世界のアナキスト・ライブラリー紹介」の第2回目「ネパール・Black Book Distro」です。
今号はアナキズムカレンダー『婦人戦線』にも寄稿いただいた蔭木達也さんによる論考を掲載。ふだん注目されることのない、大杉栄の妹・あやめ(=大杉らと一緒に虐殺された宗一の母・橘あやめのこと)について「幻に終わった大杉あやめの『婦人戦線』」と題して知られざる歴史を紹介しています。

それ以外の掲載記事は以下の通り。

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『アナキズム文献センター通信 56号』を発行

『アナキズム文献センター通信 56号』(2021年3月30日号)を発行いたしました。巻頭は徳永理彩さんによる「インドネシアのエマ・ゴールドマン翻訳者に聞くーインドネシアのアナキズム文献事情〔前編〕」、また本誌編集部による新連載「世界のアナキスト・ライブラリー紹介」がスタート。第一回目は「オランダ・De Zwarte Uil」です。

それ以外の掲載記事は以下の通り。

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東アジア反日武装戦線関連資料展を開催

東アジア反日武装戦線を追ったドキュメンタリー『狼をさがして』(監督:キム・ミレ)の公開に合わせて、3月27日から4月11日まで東京・新宿のイレギュラー・リズム・アサイラムにて、当文献センターが所蔵する東アジア反日武装戦線に関する資料を展示します。

戦線名で発行した『腹腹時計』や貴重な書簡集、詩集、裁判資料をはじめ、救援のために作られた多くの資料や冊子、向井孝らが支援のために作成した新聞、メンバーに影響を与えた雑誌『世界革命運動情報』などの関連資料も合わせて展示。関連書籍の販売もあります。

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『アナキズム文献センター通信 55号』を発行

『アナキズム文献センター通信 55号』(2020年12月25日号)を発行いたしました。巻頭は編集部による「恒例のアナキズムカレンダー2021年版を刊行」。海老原弘子さんの好評連載は「テキスト×アナキスト④RUEDO IBERICO /ルエド・イベリコ出版」はいよいよ最終回です。

それ以外の掲載記事は以下の通り。

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2021年アナキズムカレンダー刊行!

恒例のアナキズムカレンダー2021年版を刊行いたしました。
テーマは「婦人戦線」。
1930年、世界恐慌の只中に「強権否定・男性清算・女性新生」を掲げ創刊された雑誌『婦人戦線』を特集しました。
高群逸枝、望月百合子、八木秋子、平塚らいてう等メンバーの紹介や蔭木達也氏による解説などを掲載しています。

「廃刊から90年、2021年を迎えた私たちがこの雑誌を手に取る意味は、私たちの身体、私たちの生殖器、私たちの月経や妊娠、出産について、改めて意識を向けることにあるのではないか。『婦人戦線』の論者にとってなぜ女性解放運動がアナーキズムでなければならなかったか。その理由は、私の性が、私の自己に深く結びついており、私の身体、生殖器、あるいは意志表示や態度、そのいかなる部分も、自己の決定以外に委ねることはできない、という考えが出発点にあるからだ」(『婦人戦線』解説/蔭木達也より)

巻末に『婦人戦線』主要メンバー、目次、関連資料リスト付。

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『アナキズム文献センター通信 54号』を発行

『アナキズム文献センター通信 54号』(2020年9月25日号)を発行いたしました。巻頭は編集部による「エマ・ゴールドマンエッセイ集、11月刊行へ」。海老原弘子さんの好評連載中の「テキスト×アナキスト③LA REVISTA BLANCA/レビスタ・ブランカ」は3回目です。

それ以外の掲載記事は以下の通り。
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『すべての囚人は政治囚である』(1975年/リベーロ社発行)公開

60年代後半〜70年代のアメリカで、「刑務所内革命家・法律家」として、囚人の権利と自由のために、獄中にありながら様々な活動を展開した黒人アナキスト、マーティン・ソスター(1923〜2015)。彼が1975年に発表したパンフレット『すべての囚人は政治囚である』(1975年/リベーロ社発行)の日本語訳を公開します。当時のアナキズム文献センターに設けられていた国際通信部(CIRA NIPPON国際通信部翻訳)による翻訳です。

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『アナキズム文献センター通信 53号』を発行

『アナキズム文献センター通信 53号』(2020年6月25日号)を発行いたしました(今号は12ページ)。巻頭は九州大・小野容照さんによる「在米朝鮮人アナーキストの雑誌『黒風』について」。少しマニアックな内容ですが、知られざる戦前の日朝アナーキスト、アジアと欧米の交流に光を当てた貴重な史料紹介です。

「日朝アナーキストの情報交換、アジアと欧米の交流といったアナーキズムのグローバルな展開の一端を示す重要な史料だといえるだろう」(本文より)

そのほか、海老原弘子さん「テキスト×アナキスト②LA ACADEMIA/アカデミア活版印刷所」も好評連載中です。

それ以外の掲載記事は以下の通り。
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【緊急寄稿】
感染症×アナキスト(医療編)/海老原弘子

「感染症×アナキスト(医療編)
〈アナキスト医師/イサック・プエンテ〉」

当センター通信で連載「テキスト×アナキスト」がスタートしたばかりの海老原弘子さんによる緊急寄稿「感染症×アナキスト」後編(医療編)を掲載します。
*前編(教育編ーアナキスト教育者/フェレ・イ・グアルディア)はこちらから。

ベストセラー作家クロポトキン

《現代の学校》を創設したアナキスト教育者フランシスコ・フェレ・イ・グアルディアの敵は、カトリック教会だけではなかった。政治、 経済、文化と権威を頂点とするピラミッド型組織として成り立つ各界の大物の中に、フェレを憎んでいた者は数知れない。あらゆる権威を否定するフェレは、既存のスペイン社会全体にとっての「Persona non grata(好ましからざる人物)」だったのだ。
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【緊急寄稿】
感染症×アナキスト(教育編)/海老原弘子

「感染症×アナキスト(教育編)
〈アナキスト教育者/フェレ・イ・グアルディア〉」

当センター通信で連載「テキスト×アナキスト」がスタートしたばかりの海老原弘子さんによる緊急寄稿「感染症×アナキスト」前編(教育編)を掲載します。
*後編はこちらから→医療編-〈アナキスト医師/イサック・プエンテ〉

ガウディと反カトリック運動

サグラダファミリア(聖家族教会)の建築家として知られるアントニ・ガウディ。建築家を志してバルセロナで暮らし始めた若きガウディは、同じくレウス出身の実業家フランセスク・オリベがカタルーニャ広場近くに開いたカフェ・ペライオに足を運んだ。そこの常連の一人だったのが、同郷の友人ジョセップ・リュナス・プジャルス。《対脳ダイナマイト(書物によるプロパガンダ)》 を提唱して、後にカタルーニャのアナルコシンディカリズムの第一人者と目される印刷工である。1875年に開店したペライオは「《Anticlerical/反教権主義》のカフェ」として知られ、 カトリック教会を批判するスピーチや討論会が日々繰り広げられていた。
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